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”お小遣い制”から逃れる方法

 前回のエントリーで家計簿の効用が”いまいち分からない”と言いましたが、私にとって大きな効用が2つありました。それは「お小遣い制の導入を避けられていること」「お金のことでケンカがないこと」です。夫婦といえど相手の金銭感覚に疑問を感じてしまうことはありますが、家計簿によって相手が毎月いくら使っているか分かるので、「分からない不安」からは解放されます。良くも悪くも”数字”によって不透明感は解消されます。

 そもそも私は”お小遣い”に否定的です。毎日会社に行って、上司のご機嫌を伺い、一生懸命働いても毎月の小遣いが3万だったら、働く気が起こりません。「今月は足りないからもう少しちょうだい」って意地でも言いたくありません(笑)。それ以前に「家計は妻が管理するもの」という固定概念も嫌いで、結婚以来うちではお小遣い制ではなく、独立採算制?(夫婦がそれぞれ自分のお金を管理し、家の経費はほとんど私が負担)です。

 結婚当初は、当然のように”お小遣い制”を提案されましたが、「いちいち小遣い制にしなくても、計画的に使えるし、貯められる」ということを必死でプレゼンして(?)、なんとか廃案にしました。大きかったのは独身時代に少額でも毎月一定額を自動貯蓄していたことだったようです。金額の問題ではなく、支出と貯蓄をある程度コントロールできることをアピールできるかどうかだと思います。

 もちろん小遣い制のメリットも理解できます。夫が家計のことは気にせず、仕事に集中できるかもしれません。また、夫があまりに金銭面にだらしない場合はお小遣い制のほうが家計にとっては良いでしょう。

 ただ、”お小遣い制かどうか、家計簿をつけるかどうか”に関わらず、片方だけがお金を管理し続けることはちょっと問題かもしれません。片方が家計に無知だと、離婚や死別によってパートーナーがいなくなった後に、ひとりではお金も管理できない事態になってしまいます。キーワードは”二人で”です。お金のことを話しあうより、仕事やプライベートの時間を大切にすべきですが、月イチ・年イチでも「今のお金」「将来のお金」について夫婦で話し合うべきだと思っています。

 と、いうことを思い出して、「家計簿」は我が家には一定の役割を果たしていることを気づきました。

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我が家もお小遣い制ではありません。
以前、お小遣い制にしたことがありますけど、軽自動車1台分位貯まっていたのをいつのまにか没収されていました。
実際にお金のやり取りをしたのではなく帳簿にしてたので、なんとなくうやむやになってしまいました。

十一屋さんは「家計簿→お小遣いせいを避ける」で、我が家は「家計簿をつけていない→お小遣い制でない」とお小遣い制ではないのに、アプローチが異なるのは面白いなと思います。

要するに、お小遣いの枠を決めなければならない理由がない場合、お小遣い制にする必要がないということですから、信頼の問題が大きいんでしょうね。

Re: タイトルなし

>うさみみさん
>軽自動車1台分…いつのまにか没収
せ、せつないorz 他の人のお小遣い制にまつわる話は興味深いですね(笑)その家族の性格によるところが大きいのでなおさら。我が家は結婚後も何度か導入を提案されましたが、家計簿を盾に阻止していました。阻止する手は他にもありそうです。

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