手術は月末にするな
またまたですが、医療費に関する問題です。
1月31日に手術をして、14日間入院した医療費が「合計100万円」になった場合、実際の自己負担額はいくらでしょう?
※1月31日:手術などの医療費が50万円、2月1日以降:入院中の医療費が50万円と仮定
※すべて健康保険適用内の支払いで、70歳未満の一般所得者が高額療養費制度を使った場合
1月31日に手術をして、14日間入院した医療費が「合計100万円」になった場合、実際の自己負担額はいくらでしょう?
※1月31日:手術などの医療費が50万円、2月1日以降:入院中の医療費が50万円と仮定
※すべて健康保険適用内の支払いで、70歳未満の一般所得者が高額療養費制度を使った場合
- 約30万円
- 約16万円
- 約 8万円
- 約 4万円
高額療養費制度を使った場合、正解は「"3"の約8万円」・・・ではなく「"2"の約16万円」です。理由は、病院と健康保険組合の間で行われる医療費の精算が「月ごと」だからです。
1月中に発生した手術などの医療費50万円に対しては、1月分の医療費として精算されます。50万円の3割負担は15万円ですが、高額療養費制度を使うと自己負担は82,430円となります。さらに、2月の医療費は50万円なので、自己負担額は同じく82,430円。1月分+2月分で合わせて164,860円になります。(こちらのサイトで医療費の3割分を入力すると、実際の自己負担額が計算できます)

これが、もし2月だけで手術・入院などが完結した場合は、医療費は同じ100万円ですが、2月の医療費100万円に対して高額療養費制度が使えるので自己負担は87,430円でした。

実はこれ、私の友人の話です。もとは月初めに入院・手術をするはずが、病状が悪くなって急きょ月末に手術をすることになりました。運悪く月またぎで大きな治療が発生したため、もとの予定の”ほぼ倍”の自己負担になってしまいました。本人は「痛かった」と言っていましたが、こればかりは仕方ありません。
健康はお金には変えられません。入院や手術は一刻も早くしたほうが良い場合が多いので、”月またぎ”を気にせず治療に専念してください。ただ、もし手術日や入院日を選べるような病状の場合は、大きな治療は同じ月に集中させるのが得策です。
(以前、母親がヘルニアで入院+手術をしたのですが、ちゃっかり月初から予定を入れてました。)
1月中に発生した手術などの医療費50万円に対しては、1月分の医療費として精算されます。50万円の3割負担は15万円ですが、高額療養費制度を使うと自己負担は82,430円となります。さらに、2月の医療費は50万円なので、自己負担額は同じく82,430円。1月分+2月分で合わせて164,860円になります。(こちらのサイトで医療費の3割分を入力すると、実際の自己負担額が計算できます)

これが、もし2月だけで手術・入院などが完結した場合は、医療費は同じ100万円ですが、2月の医療費100万円に対して高額療養費制度が使えるので自己負担は87,430円でした。

実はこれ、私の友人の話です。もとは月初めに入院・手術をするはずが、病状が悪くなって急きょ月末に手術をすることになりました。運悪く月またぎで大きな治療が発生したため、もとの予定の”ほぼ倍”の自己負担になってしまいました。本人は「痛かった」と言っていましたが、こればかりは仕方ありません。
健康はお金には変えられません。入院や手術は一刻も早くしたほうが良い場合が多いので、”月またぎ”を気にせず治療に専念してください。ただ、もし手術日や入院日を選べるような病状の場合は、大きな治療は同じ月に集中させるのが得策です。
(以前、母親がヘルニアで入院+手術をしたのですが、ちゃっかり月初から予定を入れてました。)
- 補足
- 高額療養費の算定は「(1)診療月ごと (2)1人ごと (3)各病院ごと(外来・入院別、医科・歯科別など)」に行われます。例えば同じ月でも、病院が異なれば別の診療として精算されますし、同じ月・同じ病院・同じ病気でも”入院医療費”と”退院後の通院医療費”は別の診療として精算されます。
- 上記の例で、もし会社の健康保険組合に”一部負担還元金”があり、自己負担の上限額が3万円の場合は、月またぎでも計約6万円、同じ月で治療が終わった場合は約3万円となります。
- 高額療養費の算定は「(1)診療月ごと (2)1人ごと (3)各病院ごと(外来・入院別、医科・歯科別など)」に行われます。例えば同じ月でも、病院が異なれば別の診療として精算されますし、同じ月・同じ病院・同じ病気でも”入院医療費”と”退院後の通院医療費”は別の診療として精算されます。