地震で生命保険はどうなるのか
「全ての生命保険会社、地震による免責条項等の不適用を決定」(生命保険協会)
死亡や医療に関する生命保険は、地震や津波などの震災では保険金が支払われない可能性がありましたが、全ての保険会社が支払うことを決定しました。このことはすでに多くのニュース、ブログなどで解説されていますが、個人的には知らなかった点も多くあったため整理してみます。
アフラック、ライフネット生命、ネクスティア生命などの公開されている「約款・契約者のしおり」を読んでみると、以下のようなことが書いてありました。

(今回初めて知ったのですが、医療保険も「地震・津波・噴火などの震災や戦争」では基本的には支払われないということです。ただし今回の震災では支払われます。)
契約上では上記の通りですが、今回の震災被害でも保険金を支払うことになりました。アクチュアリーs_iwkさん、ネクスティア生命の金村さんの記事にありますが、「保険会社が支払い能力を超えないと判断した」ことが前提にあります。
「”災害”が付く保障なのに、地震などの大災害では支払われないなんて、紛らわしい名前だ!」という個人的なツッコミは置いておいて、想定以上の保険金支払によって経営危機につながる場合は、他の保険契約者にも大きな影響があるので、支払い能力に応じて保険金を減額/免責となるのはやむを得ないことです。
またこれ以外にも被災者の方々には以下の特例措置が設けられています。
いずれも保険会社への申告が必要な場合がありますので、被災された方は契約中の保険会社に問い合せてみてください。
・保険会社の窓口一覧表(生命保険協会)
参考記事:
今回の震災被害では多くの方が亡くなり、今もなお行方不明の方もいらっしゃいます。また現在も被災地の状況や、原発事故の影響は改善の目処が立っておらず、その事を思うと心が痛みます。消費の手も止まってしまう気持ちもよくわかります。私も震災関連のニュースばかり見ていると外出する気も失せます。しかしセルジオ越後さんの言うように、倒れて動けない人たちの分まで我々は頑張るしかありません。「心を痛める」だけでは復興は有りませんので、私のできること「仕事、投資、消費、寄附、献血、要請された物資の支援、ブログ、家族との生活」などを実行するしかありません。
【セルジオ越後コラム】すべての日本人へ「倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ」
死亡や医療に関する生命保険は、地震や津波などの震災では保険金が支払われない可能性がありましたが、全ての保険会社が支払うことを決定しました。このことはすでに多くのニュース、ブログなどで解説されていますが、個人的には知らなかった点も多くあったため整理してみます。
アフラック、ライフネット生命、ネクスティア生命などの公開されている「約款・契約者のしおり」を読んでみると、以下のようなことが書いてありました。
- 死亡保険は震災でも支払われる。戦争などで亡くなった場合は支払れない。
- 医療保険や特約などの「入院・手術給付金」は、震災・戦争では支払われない。
- 死亡・医療保障のうち「災害」「傷害」の名のつく保険や特約は、震災・戦争では支払われない。
- ただし、震災や戦争でも保険会社への影響が少ない場合は全額支払うか、減額して支払う。

(今回初めて知ったのですが、医療保険も「地震・津波・噴火などの震災や戦争」では基本的には支払われないということです。ただし今回の震災では支払われます。)
契約上では上記の通りですが、今回の震災被害でも保険金を支払うことになりました。アクチュアリーs_iwkさん、ネクスティア生命の金村さんの記事にありますが、「保険会社が支払い能力を超えないと判断した」ことが前提にあります。
「”災害”が付く保障なのに、地震などの大災害では支払われないなんて、紛らわしい名前だ!」という個人的なツッコミは置いておいて、想定以上の保険金支払によって経営危機につながる場合は、他の保険契約者にも大きな影響があるので、支払い能力に応じて保険金を減額/免責となるのはやむを得ないことです。
またこれ以外にも被災者の方々には以下の特例措置が設けられています。
- 保険金・給付金の請求手続きの簡略化
「保険証券」「住民票」など必要書類を省略しても保険金が払われる。 - 保険料払込猶予期間の延長について
災害にあった日から最長6ヶ月、保険料の払込みを猶予される。
いずれも保険会社への申告が必要な場合がありますので、被災された方は契約中の保険会社に問い合せてみてください。
・保険会社の窓口一覧表(生命保険協会)
参考記事:
- 生命保険文化センター:保険金・給付金の受け取り
- MSNマネー保険コラム:地震にともなう生命保険会社の対応
- カン・チュンドさんのブログ:東日本大震災に関するマネー関連情報 (その2)
今回の震災被害では多くの方が亡くなり、今もなお行方不明の方もいらっしゃいます。また現在も被災地の状況や、原発事故の影響は改善の目処が立っておらず、その事を思うと心が痛みます。消費の手も止まってしまう気持ちもよくわかります。私も震災関連のニュースばかり見ていると外出する気も失せます。しかしセルジオ越後さんの言うように、倒れて動けない人たちの分まで我々は頑張るしかありません。「心を痛める」だけでは復興は有りませんので、私のできること「仕事、投資、消費、寄附、献血、要請された物資の支援、ブログ、家族との生活」などを実行するしかありません。
【セルジオ越後コラム】すべての日本人へ「倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ」