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新入社員が生命保険に入る前に知っておきたい2つのこと

 新年度が始まりました。震災の影響で大混乱の新年度でも、企業には将来を担う新入社員が入ってきます。しかし新入社員は知識も経験も乏しいためか、生命保険のセールスの格好のターゲットです。そういえば12年前、私が社会人になって初めて名刺をもらったのが大手生保のセールスレディでした。保険会社から派遣された講師によるビジネスマナー研修を受けたのですが、研修のあと保険の勧誘を何度も受けました。

「万が一のとき親御さんを困らせないために、お葬式分くらいは生命保険で・・・」
「ケガや病気で入院した時のために医療保険を・・・」

 セールスの人から生命保険の必要性を訴えられると、入ったほうがいい気になってしまうのですが、保険会社のパンフレットや提案書を読む前に2つだけ調べておきたいことがあります。これらのことは「先輩社員」も知らないことが多く、保険会社の人もあまり教えてくれません。
  1. 会社からもらえる「弔慰金」を調べる

    弔慰金(ちょういきん)」とは社員が亡くなったとき、会社から家族に支払われるお金のことです。例えば200万円などまとまったお金が支払われます。会社によっては1,000万以上の場合もあります。金額は会社によって異なるので、人事規約の「弔慰金」の規定を読むか、人事部に聞くとすぐに分かります。葬式代くらいであれば「弔慰金」でなんとかなる場合が多いです。

  2. 健康保険の「給付金」を調べる

    会社員のほとんどが加入している健康保険は、驚くほど保障が充実しています。1ヶ月の医療費がどれだけ高額になっても8万+αで済む高額療養費制度。約8割の企業や健保で採用されている一部負担還元金(医療費が100万円かかっても、実質負担が約数万円で済む例も)。病気で会社を休んでも、最長1年6ヵ月間は給料の3分の2が支払われる「傷病手当金」などがあります。これらは健康保険組合のホームページ等で「保険給付一覧」に書いてあります。分からなかったら健康保険組合に聞くと教えてくれます。

 このように亡くなったり・病気になったとき、お金を支払ってくれるのは保険会社だけではありません。会社や国からもかなりの金額が支払われます。「保険会社の保障」を考える前に「企業の保障」「公的な保障」をしっかり調べてみてください。

 生命保険は本来、起こったときに”経済的にとても困る”場合に加入するものです。個人的な意見ですが、養うべき家族がいない間はお葬式代が「弔慰金や貯蓄」で確保されていれば、生命保険(死亡保障)はいらないと思います。結婚して奥さんが専業主婦になったり、子供が生まれた時に考えれば良いと思っています。

 しかし生命保険の入り方に正解はありません。掛けるのは自分のお金ですから、自分で調べて十分考えてから入るか否かを決めてください。「宝くじ」を買いたいという友人に「当たる確率低いからやめておけ」と言わないのと同じで、生命保険に入りたいという人を止める理由はありません。

参考:
・竹川美奈子さん: Tweetその1Tweetその2
・rennyの備忘録: いろいろ、いろんはあるかとおもいますが
・YOMIURI ONLINE 山崎道場: 新入社員のマネー心得5か条
新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ (2011年版)

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