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サクサク積立<投資編②> ~証券会社の選び方~

前回のエントリでは、投資=投資信託をオススメしましたが、今回は投資信託積立を実践するための、『証券会社の選び方』を紹介します。

投資信託の積立方法ひとつとっても、証券会社によって一長一短なので、各証券会社の特徴を踏まえて「毎月積立の自動化」を紹介します。

すでに決済用のメインの銀行口座をお持ちでしょうから、「メイン銀行との相性」や「自分にあった方法」から証券会社を選らんでみてください。

『ネット証券口座の開設』これが賢い投資家への第一歩です。

今回の説明では以下の『3つの口座』を使います。

・決済口座 … メイン銀行。給料の振込み、公共料金やクレジットカードの引き落としなど
・貯蓄口座 … 生活防衛資金※や5年以内に使うお金など、まとまったお金を保管する口座
・証券口座 … 投資信託など資産を運用するための証券会社の口座

以降、基本的に「二つの銀行口座」と、「一つの証券口座」で管理する前提で紹介していきます。

※『生活防衛資金』とは、病気や失業などの不測の事態に備えて、生活費の6ヶ月~1年分を目安に準備しておく資金です。私は夫婦で合わせて1年分を確保してます。2年分を確保されている方もいますので、この辺は個人の好みで。(自営業の方は失業保険がない分、多めに蓄えておいた方が安心です。)


まず、投信積立の方法は、大きく分けて3つあります。

  < 1.銀行口座からの引き落とし積立 >

bank.jpg

 積み立てる投資信託、引き落とす銀行口座、購入日、金額をそれぞれ指定すると、
 毎月、指定した口座から引き落とされ、投資信託が自動で買い付けられます。

 投信積立の自動化には一番オススメなのですが、口座引き落としに対応している
 証券会社や引き落としができる銀行が限られるのが難点です。
 マネックスの場合、銀行引き落としでは購入可能な商品が限られるのも難点


  < 2.クレジットカード払いによる積立 >
card.jpg

 「楽天カード」や「セゾンカード」を使って、投資信託を自動で購入する方法です。
 クレジットカードなので銀行は選びませんが、カード会社と証券会社が限られます。
 
 また、セゾンカードを使う場合は、投信買い付け日が「毎月2日」と決められるので、
 カードでいったん一定額のMRFを買い付けてから(証券口座に自動で入金してから)、
 「預かり金=MRF」からの投信積立を選択すると、買い付け日を選べます。


  < 3.証券会社に預けたお金からの積立 >
MRF.jpg

 証券会社に”手動”で入金して、証券口座の預り金から毎月自動購入する方法です。
 証券会社に入金すると、「預かり金=MRF」として現金相当のお金として扱えるので
 「預かり金」から、毎月指定した投資信託を、指定した金額分、買い付けます。

 どの証券会社でも対応している方法で、銀行口座はあまり選びません。
 一番自由度が高い購入方法ですが、"入金が手動"というのが最大のネックです。
 マメに入金できる人は、これでも良いかと思います。

※MRFの解説はこちらがわかりやすいです。「やさしい株のはじめ方
 最初は「1000万上限のない銀行の普通預金のようなもの」という理解で良いです。


ちなみに私の自動積立方法は、以下のとおりです。
「3」の派生系ですが、給与振込先が二つまで指定できるので、「毎月一定額を貯蓄する」ところは自動化してます。

  < (参考)わたしの積立投資方法 >
mywayb.jpg


「投信積立」の観点から、証券会社ごとの特徴をまとめました。

            < 証券会社比較 >
sec1b.jpg
※1…WEBで投信の購入設定ができる「ウェブかんたん銀行つみたて」に対応するのはこの二行
   「銀行de自動つみたて」の”申込書”を提出すれば、他の銀行からも引き落としは可能だが、
   eMAIXSが買えなかったり、WEBで「積立投信の変更」「金額変更」ができないなど制限多い
※2…STAM、eMAXIS、マネックス資産設計ファンド(育成型)など、ごく一部が千円積立に対応


また、証券口座を開くと、定期的にお金を銀行から証券会社に移すこともあるでしょうから、
メイン銀行から証券会社への入金手数料が、無料になる組み合わせであれば、なお良いです。

 < 銀行→証券会社への入金手数料が無料の組合せ >
sec2b.jpg
※銀行から証券会社へ「振込み」を行う場合、通常は「振り込み手数料」が発生しますが、
 証券口座にログイン後、「入金」のページから銀行を選んで、資金移動した場合は無料
※証券会社から指定銀行口座への出金は、表に記載のないどの銀行でも無料(証券会社負担)


  < まとめ >
・投信積立は、「ほうっておいても、選択した投資信託が毎月自動的に買い付けられる」
 「1.銀行口座からの引き落とし」「2.クレジットカード払い」の方法がオススメ

・銀行口座やクレジットカードからの自動積立が可能で、株式の売買手数料の安さも
 考えると「楽天証券」がオススメ
 (メイン銀行が楽天銀行でない場合は、楽天カードをこのために作るのもアリ)

・メイン銀行が「みずほ銀行」「楽天銀行」だったり、「セゾンカード」を作っても
 良ければ「マネックス」も良い

・自分で一定額をマメに入金できる人や、給与振込口座を分けられる人は、
 「SBI証券」でも「楽天証券」「マネックス証券」でも、お好きな証券会社で

・「海外ETF」の購入を考えず、メイン銀行との相性が良ければ「カブドットコム証券」でも



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<2010/05/10追記>
・円MMF積立の対応を「証券会社比較」表に追記
・「SBI証券」が「ゆうちょ」からの無料入金に対応しているとのご連絡があり訂正
・その他、細かい誤記や文言を修正

※以上、今回は私の知る範囲で「”自動”投信積立」を紹介してみましたが、
「他にもこんな方法が」「間違ってますよ」「よく分からないんですが」
などがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。


2010/06/06追記:個人的に参考になったので追加。
投信で手堅くlay-up!:海外ETF売買ルール等まとめ


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No title

いつも図入りの大変分かり易いエントリに関心していまっす!!

エントリとは関係ないかも知れませんが、いくつかの銀行口座(ネットバンキング対応)とネット証券の口座を持っていると、即時入金と出金口座の指定をうまく利用することで、自分の資金をすべて手数料無料で動かせますよね。セコイ話ですが(笑)

Re: No title

お褒めいただき、ありがとうございます!
つい半年前まで「積立投信の自動化フロー」はけっこう悩んでいたので、その軌跡をまとめてみました。

「A銀行→B銀行」だと振込手数料かかるけど、「A銀行→証券会社→B銀行」だと無料で資金移動できる、ってやつですか?世知辛い時代なので、手間の掛からないセコ技はアリです。

No title

さらに「B銀行→別のネット証券→A銀行」のルートも作っておくと、多少のタイムラグはありますが自由自在に(^w^)

Re: No title

なるほど!

[A銀行] →(有料)→ [B銀行]

だけど

    →(無料)→Cネット証券→(無料)→
[A銀行]                 [B銀行]
    ←(無料)←Dネット証券←(無料)←

ってワケですね。

私はA銀行:新生、B銀行:三井住友、C銀行:SBIネット銀行
なので、新生・SBIネットの振込手数料無料を利用したり
SBI証券を間にかまして、お金を移動しています。
(ま、そんなに資金移動の機会はないですけど・・・)

Re: タイトルなし

>SBI証券はゆうちょ銀行からも無料入金できるようになりましたよ。
>http://bit.ly/9KFzrv

ご連絡いただき、誠にありがとうございました!
修正しました。

いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
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