「日帰り入院保障」があまり役に立たない件
最近、「日帰り入院」を経験した知人がいて、参考になる話を聞いたのでエントリにしました。
今日の話題は、民間の医療保険のCMやパンフレットがよく売り文句にする「日帰り入院保障」です。CMで「日帰り入院から保障します!」とあれほど宣伝されると、有り難く感じてしまいそうです(実際に私の従兄弟がセールスマンのトークに釣られ、1日~4日の入院保障がない県民共済から、日帰り入院を保障する医療保険に乗り換えました)。
では、大々的にアピールするほど「日帰り入院保障」は有り難いものなのでしょうか。
個人的には、医療保険の「日帰り入院保障」はあまり意味がないのではないか、と思うようになりました。理由は二つあります。
「生命保険のウラ側」の著者・後田亨さんの『保険は当たっても嬉しくない宝くじ』というフレーズをお借りすると、『日帰り入院保障は、300円の宝くじを買って300円の当たりをもらうようなもの』といったところでしょうか。
宝くじのCMで「サマージャンボ宝くじ!!当たりは300円から!」と宣伝されても「なるほど魅力的だ」と思う人がどれだけいるでしょうか?しかも300円の当たりクジを換金するために「当たり証明書」が必要で、発行手数料が300円かかったとするとどうでしょうか?・・・「日帰り入院保障」をアピールする商品が空しく感じてきました。

今日の話題は、民間の医療保険のCMやパンフレットがよく売り文句にする「日帰り入院保障」です。CMで「日帰り入院から保障します!」とあれほど宣伝されると、有り難く感じてしまいそうです(実際に私の従兄弟がセールスマンのトークに釣られ、1日~4日の入院保障がない県民共済から、日帰り入院を保障する医療保険に乗り換えました)。
では、大々的にアピールするほど「日帰り入院保障」は有り難いものなのでしょうか。
個人的には、医療保険の「日帰り入院保障」はあまり意味がないのではないか、と思うようになりました。理由は二つあります。
- 理由1.日帰り入院で済む医療費はそれほど大きな負担ではない 「確率は低いが、起こると経済的損失が大きい事態に備える」のが保険だとすると、「日帰り入院」や「短期入院」は自分で負担できないほどの金額ではないため、保険でカバーするほどのメリットは少ないと思います。
給付金5,000円や10,000円もらって「全く嬉しくない」とは言いませんが、広い範囲を保険で保障するとその分毎月の保険料が上がってしまうので、「短期入院は自分で負担し、その分保険料を安くしてもらったほうが良い」と考えることもできます。
- 理由2.入院証明書を病院に記入してもらうために手数料が発生する 保険会社から入院給付金を受け取るためには、保険会社指定のフォーマットの「入院証明書(診断書)」に担当医師が記入する必要があります。
しかもその「証明書」への記入手数料が「小さい病院でも4,000円前後、大きな病院だと7,000円前後」かかるのです(2万円かかる大学病院も)。さらに「証明書」を病院に提出して、担当医師に記入してもらった後、後日時間と交通費をかけて取りに行く必要があります。
私の知人は1日5,000円給付の医療保険に入っていましたが、手術なしの日帰り入院をした際、証明書の発行に7,000円ほどかかるため、給付金の申請を断念しました。
参考:アフラックの「手術・入院給付金請求ページ」
「生命保険のウラ側」の著者・後田亨さんの『保険は当たっても嬉しくない宝くじ』というフレーズをお借りすると、『日帰り入院保障は、300円の宝くじを買って300円の当たりをもらうようなもの』といったところでしょうか。
宝くじのCMで「サマージャンボ宝くじ!!当たりは300円から!」と宣伝されても「なるほど魅力的だ」と思う人がどれだけいるでしょうか?しかも300円の当たりクジを換金するために「当たり証明書」が必要で、発行手数料が300円かかったとするとどうでしょうか?・・・「日帰り入院保障」をアピールする商品が空しく感じてきました。
